たおやかな眩暈

すきなこと、すきなだけ

19年、そして20年へ

はじめまして、おもちです。(生まれて初めてのブログで始め方が分かりません、悪しからず)


今回初めてブログを書こうと思ったのは、題名にもある通り、嵐さんが19周年を迎えるということで、感謝の気持ちというのはおこがましいですが、今の自分の思いを何かに残そうと思ったからです。このタイミングで思いを綴ろうと思ったきっかけは10周年の時にニノが教えてくれた智くんの言葉を思い出したからです。

10周年は自動的に祝われちゃうから、俺たちは9周年を大事にしよう



20周年になればおそらく多くの人が嵐さんをお祝いするんだと思います。10周年の時のように。

動画を作るのが上手な人はお祝いの動画を作り
画像加工が得意な人は可愛い画像を作り
イラストを描ける人はイラストを描くでしょう

ファンだけではなく、いつもは嵐をそんなに見ない人、聞かない人も「おめでとう」と言い、雑誌やテレビでも取り上げられるのかもしれません。でもそこでふと思いました。私は何が出来るんだろう、と。

絵も描けない、機械にも強くない、別段センスもない
そんな私が出来ることは、文を書くことだけでした。

嵐さんの周年に向けて、何かをしないといけないわけではありません。ただありがとうと、おめでとうと思うだけでもいいと思います。私が今までそうしてきましたから。



なのでこれは私の自己満足です。私が嵐さんのファンになってから嵐さんから受けてきた多くの宝物に対して、少しでもお礼の気持ちを伝えることができたら、という。

ちなみに言うと、私ははっきり言えば智くんファンです。もちろんほかの4人もミニチュアにして飾りたいくらい大好きですが、それでも贔屓さは文章に表れてしまうと思います。もし「合わないな」と思ったらそっとこのブログを閉じてください。こう感じる人もいるんだな、ということだけ伝われば幸いです。




今から19年前、ハワイでの衝撃のデビュー会見を経て嵐さんは“ARASHI”をデビュー曲として華々しくデビューします。


私が生まれたのは1999年、つまり嵐さんのデビューと同じ年なので、当時の状況はその時既にファンだった方の書き込みなどでしか分からないのですが、たぶん異例だったんだと思います。
その前にデビューした、当時絶大な人気を誇っていたKinKiが豊川稲荷なのに、ハワイの、しかもクルーズに乗ってですからね。


そんな嵐さん。15周年の時に明かしてくれた衝撃の事実がありました。

5人中3人は辞めようと思っていた

自分の中でダンスを極めてしまって満足していた智くん
学業に専念しようと思っていた翔くん
演技の勉強をしようと思っていたニノ

この3人です。
正直驚きました。私が今まで見てきた嵐さんはいつだって仲が良くて、どんなに過去の映像を遡ってもそんな風には見えなかったからです。

流石にデビュー早々彼らが辞めることはなく、しかし彼らの努力とは裏腹に嵐さんの活躍はなかなか日の目を見ません。
Cの嵐!ではクレーム客相手に頭を下げたり、CDが売れなくてレコード会社に契約を切られたり(その後に出来たのがJ-stormです)、レギュラー番組が嵐全員でやっていたラジオ番組一本だけだったり


今となっては翔くんが「覚えてる?デビュー2年後くらいのど暇な夏に稲毛にドライブ行ったの!」という笑い話(?)にすることですが、おそらく本当に大変だったんだ思います。

そこで彼らはひとつの案を自分たちの中で出します


今の状況を変えるには今までやってきたことを全部やめて、下剋上を起こすしかない


相当の決断だったと思います。しかしそこで待ったをかけたのはリーダーの智くんでした。


今目の前にあることを頑張れないやつが、何頑張れんだ


私が受験の時に必死に言い聞かせていた言葉でもありますが、この鶴の一言で嵐さんは変わらないことを選択します。
たとえお偉いさんに「仲良くしすぎ。売れないからもうちょっとテレビの前では変えなさい」と言われても、彼らが自分のスタイルを変えることはありませんでした。



そして2004年。嵐ファンなら誰もが思いを馳せる、24時間テレビのメインパーソナリティを嵐さんが務めることになりました。

「嵐のバックにつくJrはデビューできない」
「事務所の中では8番目」

そんな血も涙もない(でも本当だったかもしれない)噂が飛び交っていた中、メンバーへのサプライズとして相葉ちゃんが泣きながら読んだ手紙にこんなひとフレーズがありました。


トップになりたいって夢、絶対に叶えようね


当時のジャニーズファンの誰もが、嵐ファンでさえも「そんなの無理だ」と思った、文字通りの“夢”
それを現実にするのに、彼らは三年もかかりませんでした。



松潤のドラマの影響を受けて初めて年間セールスTOP10入を果たした2006年。
デビューから7年以上たってやっと手にしたドームコンサート。
その前後に開催されたアジアツアーを経て日本に戻ってきた嵐さんは2008年、国立競技場でのコンサートという前代未聞の歴史を刻みます。


とんでもなく甘い気象予報 俺らは曰く異常気象
兎よりも亀進む猛追
研いだ爪隠し牙をむく 予報士たち堪えうつむく


テレビへの露出が少なかった時代を「不遇の時代」と呼び、人気が出た途端手のひらを返したように持て囃し始めたマスコミに対する挑発だと、私が勝手に思っているフレーズです。
俺たちは何も変わっていないんだと、気づかなかったのはお前らの方だと、そんな風に冷めた目で見ているような気がします(あくまで個人的意見ですが)

他に私が挑発的だなーと思う曲に「Cool&Soul」と「Attack it!」があります。

水滴じゃなくなってくぞ 想定しな最悪のケースを
手組もうが吹き飛ばすほどの強風
嵐 探し 当たり騒がしい その凄まじい 騒ぎまさに嵐

とか

太陽と月だって覆う 雲が集まり奏でる暴風雨
外野の言葉はシカトする haha!

とかです。ラップ詞を翔くんが書くことが多くて本人の裏に秘めた思いが滲み出ることがあるのかな‥‥と漠然と考えたりします。(ご本人がこう言ってる訳では無いので、しつこいようで申し訳ないですが、ふうん、と思っていただければ嬉しいです)



さて閑話休題
全員がドラマの主演をつとめたり、レギュラー番組が増えたりと、トントン拍子に進む中で嵐さんは10周年を迎えます。
そこで作った嵐さん作詞作曲の曲が、「5×10」です。


僕達からはたくさんの愛の 言葉しかもうほんとになんにもないの 歌にのせて再度 重ねた分のでっかい愛を
ありがとう これからもありがとう


この曲には、このファンへの感謝と


5人でいる、ずっといる


嵐が、嵐なんだというこの5人のプライドが詰まってると思います。

嵐さんが作詞作曲した曲に、他に「ファイトソング」と「エナジーソング」があります。
個人的にはこの曲も中々嵐さんぽいなぁと思いながら、凹んだ時とかによく聞きます。


人は人、自分は自分
比べた時点で負けてる


ファイトソングの一節です。彼らは(と言っても翔くんと智くんのソロパートですが)コンサートで本当に楽しそうにこの歌詞を歌いますが、結構深い意味があるように感じます。
嵐さんが例えば流行に流されたり、他人の顔色を(悪い意味で)窺うようなグループだったら今の前人未到、いや空前絶後の記録や人気にはなっていなかったと思うのです。

そしてエナジーソング。


一番になって必ず戻るから ここ、この場所に
皆とこうしていたいから頑張れる、まだまだいける


この曲はBeautiful Worldというアルバムの中にあり、発売されたのは2011年。はっきり言ってしまえば、嵐さんは自分たちを“一番”と表現しても過言でないほど人気があったように思えます。
それでも彼らは“まだまだ行ける”と言う。俺らはこんなもんじゃないと、ファンである私たちを見たことのない世界に連れていこうとしてくれる。そういう思いを私は嵐さんから感じて、結局私は10年近く嵐さんを応援し続けています。


さて、嵐さんの勢いは10周年から止まることはなく、むしろ加速してるような疑いを孕みながら日本中でその人気を博していきます。

ここから時系列がかなり飛んでしまうんですが、去年の話をしたいと思います。
2017年の嵐さんのアルバム名を覚えているでしょうか。

untitled

正直ちょっとえ?って思いました。
untitled、つまり“無題”。どんな意味が込められているのか、私には全く汲み取れなかったんです。そして秋にアルバムを手にした私は一曲目から度肝を抜かれました。


このてっぺん まだまだ I'm the owner


10年と少し前に“トップになりたい”と涙を流していた青年達が、今、彼らにしか歌えない歌詞で自らを表現している。その事になんだか泣きそうになりました。

そしてリード曲の「未完」


暗闇から光 僕らが拓いていく時代 なんてあの頃はいきがり いま、夢の先の未来
後ろなんて見ない ただそう前だけしか見ない 目の前は誰もいない その未来自分次第


ここまで上り詰めて、まだ自らを“未完”と表現するこの歌には彼らの謙虚さと、プライドが見え隠れするような気がします。
同時に思い出すのはZEROで智くんと翔くんがNEWSの加藤くんと対談をした時のこと。「後輩は嵐を追いかけ続けますよ」と意気込む加藤くんに「全力で逃げ切るよ」と言う翔くんと「追いかけてくんなよ」と言う智くん。

少しだけ笑いながらそんなことを言った二人。嵐のお兄さんチームである智くんと翔くんが言うと、なんて重い言葉なんだろう、と思ってしまったのも事実です。


そして最後、大きな挑戦だった組曲「Song for you」
転調をしながらデビューからの嵐の軌跡をストーリーのように辿っていくメロディと歌詞は、正直嵐ファンの誰もがぐっときたのではないかと思います。作詞をして下さった市川さんにはほんとに感謝しかありません。
奇しくも受験生という立場からuntitledのコンサートに行くことは出来ませんでしたが、ワイドショーの映像やコンサートに行かれた方のレポ、そして発売されたDVDを見て嵐さんの気持ちが1ミリでも分かったような気がします。

聞きなれないネーミング 突然乗り込んだCruiser

冒頭から、これです。もう嵐にしか歌えない曲だ‥‥!とニノと相葉ちゃんのハーモニーを聞きながら思いました。そして極めつけはこの歌詞です。

途切れずに誰も離れずに 今日までぼくらが辿った季節

コンサートで、翔くんがメンバーの方を優しく見ながらいつも通りの温かな歌声で歌ったフレーズ。
この一年だけでもいろんなことがあったように思えます。私に他のグループのことを何か言うほどの知識もなにもありませんが、たまたま大勢のJrの中から偶然集められた5人が、全員“ジャニーズ”の中で“アイドル”として生きていくことを決めてくれているのは、当たり前のことではないと痛感する機会が多くなりました。グループを20年近く続けていくのがどれほど大変なことなのかを改めて目の当たりにしたのです。

グループを長くではなければ続けられる。でも、長く続けるためには長く続けようというメンバーの気持ちがなければ続かない

関ジャ二∞の丸山くんとの対談で翔くんが語った言葉。今まで喧嘩はしたことは無いという嵐さんにも、きっと気まずい空気が流れたりピリピリした雰囲気になったりすることもきっとあったと思います。それでもずっと嵐さんが“嵐” でいてくれたのは、メンバー五人全員が「長く続けたい」と思ってくれていたからだ、と思えばやっぱり私は嵐さんに対してファンとしてとはまた違った感情を抱くんです。


untitledのDVDには「嵐会」というなんとも美味しい特典が初回についていたのですが、それを見ても五人の間に流れる空気はただのメンバー、仕事仲間とは違うもっと温かいもののように感じます。他のグループは正直詳しくないので分からないですが、誰かが何かをしてくれた時に「ありがとう」って言ったり、DVDのアンコールに合わせて「あーらーしっ」とはしゃいだりする嵐さんはほんとに素敵なグループだと思うのです。


色んな人がいろんなタイミングで言っていることでもありますが、嵐はきっとこの五人でなければ成り立たなかったんだと思います。彼らはテレビの前に立つ者として、アイドルとして、私たちファンに見せている以上の困難と試練に耐えてきたんだと思います。

嵐に奇跡が起こったとすれば、この5人だったこと

ニノが少し前に言っていた言葉です。

元々絆は微か でも合わない日なんか僅か

きっと元々仲良かった訳じゃない。各々が努力して歩み寄って、時には我慢して手を取り合って19年歩いてきた5人なんだと私は最近になって強く思います。



智くん
自分は全然リーダーじゃないと言いながら、メンバーからは「精神的支柱」と言われるのはあなたの人柄なんでしょう。歌も踊りも絵を描くのも上手いあなたが驕ったりせずにさらなる上達を目指している姿は、時々ハッとさせられます。それでいて努力している姿を見られるのは「恥ずかしい」と照れたように笑う智くんだから、わたしはファンになったんだと思います。 バラエティでは言葉少ないあなたですが、だからこそふとした時の発言の重みがあることにようやく気づき始めました。ハワイのコンサートでの発言然り、あなたは知らないうちに嵐の向かう方向を後ろから守るように支えてるのかもしれません。今までもこれからもずっと大好きです。


翔くん
自分が大学生になってからあなたの凄さを改めて感じさせられました。一般人の私がサークルと勉強を両立することにいっぱいいっぱいなのに、アイドルと大学を見事に両立させたあなたの努力と決意はどれほどのものなんでしょうか。今はアイドルとニュースキャスターという二つの顔を持ち合わせている翔くんですが、その両面を混ぜることなく、しかし融合している瞬間を見る度にほんとに同じ人間なのかと不思議に思うこともあります。その一方でバラエティでは番組を面白くしたり誰かを守ったりするために自分が悪者になることさえも厭わない姿に、本当に翔くんは頭がいいのだと思っています。あなたはずっとわたしの憧れの人です。


相葉ちゃん
いつも笑顔で、どんなに忙しくても嫌な顔ひとつしないあなたが誰からも好かれるのは簡単に想像できます。メンバーでさえ「あんないい人見たことない」と表現するのも頷けるほど、少なくともテレビで見るあなたはいつも笑っていますね。その人が良いキャラクターからか、テレビではいじられキャラになる相葉ちゃんの魅力が近年大人の色気とかっこよさと共にファン以外の人にも知られるようになっていることに、勝手にドキドキしています。バラエティにドラマにCMに、歌って踊る以外のことにも全力な相葉ちゃんが時々心配にもなりますが。誰よりも優しくて頑張るあなたがずっと幸せでありますように。


ニノ
普段の発言やどちらかと言うとツッコミにまわるあなたは、一般の人からはひょっとするとクールに見えてるのかもしれません。でも、共演者の人から「嵐の皆さんのことになるとすごい饒舌になって。ほんとに(嵐が)大好きみたいです」なんてバラされて耳を真っ赤にするニノが、本当のニノなのかもしれないですね。ラジオや雑誌での発言でふと漏らすような嵐に対する想いをあなたの口から聞く度に、どこか安心するのです。きっと誰よりも言葉の持つ意味に敏感なあなたが、自分のことになるとアカデミー賞のような素晴らしいことでさえもフリー素材のように使うところも、愛おしいと思います。そんな頭の回転が恐ろしく早いあなたがいるから、きっと嵐はここまで温かなグループになったのだと思ってます。


潤くん
このタイミングで言うのもなんですが、わたしは最初、潤くんが苦手でした。バラエティでもコンサートでも関係なくビシッとキメる“松潤”が、ある意味で怖かったのかもしれません。でも最近になって、潤担がいわゆる“天使”と表現する所以がやっと分かりました。しやがれのThis is MJで「失敗する松潤」さえも放送されたり、兄さん達4人にいじられつつ甘やかされる末っ子としてだったり、色んな可愛いところに気づかされる毎日です。もちろんコンサートでは毎回新しいアイディアを持ち込んでは私たちファンを楽しませてくれること、本当に感謝してます。これからも私たちを幸せにしてください。



11月からついにAnniversary Tourが始まりますね。わたしが生まれて初めて行ったコンサート は5×10の東京ドームのコンサートです。今回ご縁があってまた同じ東京ドームで今度は20年目のコンサートに参加させて頂けることになりました。いつまでも変わらない彼らの、変わった姿を目に焼き付けてこようと思っています。

さて長くなりましたが、とりあえず言いたいことは書いたつもりです。調べられるだけ調べたものの、年代や歌詞、記憶を頼りに載せたメンバーの言葉が違っていることも多いと思います。何度か読み直したはずですが、誤字脱字があったり読みにくい部分があったりしたはずです。しかし、ここまで読んでくださった皆さんに大きな感謝をこめて、今回の記事を終わらせようと思います。
ありがとうございました。